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南の布と薩摩の古陶
南の国の海沿いの村で開催される海神に捧げる神楽を見た帰りに、小さな町の骨董青空市に立ち寄ってみた。真夏の広場は、神楽の場面――海の彼方の国の物語――の中へと来訪者を誘うような陽炎が立ちこめていたが、そこで、旧家に伝わっていたという芭蕉布や麻の着物など、魅惑的な布たちに出会った。それは、遠い国と、この九州南端の町との交流を物語る優品であった。
九州民俗仮面ミュージアム館長 高見乾司
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