本展は中止となりました。
石関芋平先生は、1945年(核後元年)浦和生まれで、東京芸大彫刻科卒の無所属の造形作家です。本人は「先祖はイモでも、猿でもいい」と云ってのける傑物です。
先生の造形作品は、焼物から立体と平面に及びます。特に、今回の焼物には、前回展(2011年)では現れなかった、ぼつぼつ、にょきにょきと蠢くような物体が特徴的です。微生物の集合体と思われるものの出現と消長です。
先生の作品は、全て、人間世界と自然・宇宙へのするどい観察とヒューマニスティックな哲学的思索によって産み出され、強烈なインパクトを与えます。
菅原の原野を闇歩し、下卑に投げつけられるつぶては、新鮮かつ痛烈です。
どうぞ、ご高覧下さい。(柴原睦夫)