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常滑 三筋壷

古陶数寄には言わずと知れた常滑『三筋壷』、この名称の名付け親は(やたら乱発し過ぎてありがた味の薄い箱書きでおなじみの)常滑陶芸研究所の沢田由治氏だそうで、氏はまた三本の筋の意味を、その沈線によって4つに区切られた胴部と頸部を併せた五層が《空風火水地》の五輪思想を表したものと推測したそうです。

ただ残念ながら、その説では本作の如き最下段の沈線が壺のほとんど底部付近にあるタイプを説明し切れません。他にも様々な説があるもののいずれも推測の域を出ませんが、これら中世の常滑壺の多くが経塚壺や骨蔵器として用いられた事は間違いなさそうです。

ま、三筋の由来が分からなくても先達はこれらの壺を味わい深い花活けや床飾りとして珍重してきた訳で、本作も頸を欠いてはいるものの、変化に富んだ自然釉を存分に楽しんで頂くのが得策かと思います。

なお本作はトップ画像の通り自然釉の流れる幅が広く、画像左列の上2つの画像のように少し向きをずらすだけで二通りの景色を楽しんで頂けます。

◆ 径:18,9cm 高さ:24,5cm(三筋壷は概ねこの寸法)。

従来 本作のように肩から直線的に窄まるラインは鎌倉に入ると考えられて来ました。また三筋沈線が単線である点も多重線より下ると考えられます。ただ昨今、三筋壷のほとんどが1150~1200年の間に製作され、鎌倉に入るとすぐ激減する事が分かって来た事から、本作は三筋壷の製作期間としては末期となる鎌倉初期の作かと思われます。

参考:とこなめ陶の森
「平安の美〜常滑の三筋壺展」
http://www.tokoname-tounomori.jp/pdf/exhibition/H29_01.pdf

参考価格:¥280,000

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