風招のチャリティ入札会:大日寺瓦経 断片
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風招
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平安末期、末法思想で不安に駆られた貴族達は救いを求め、競うように経塚を造営しました。すぐに朽ちてしまう紙に代わって不朽性のある瓦製や銅製の経典を埋納。その走りと云えるのが、鳥取県倉吉の古刹 大日寺の裏山経塚に埋納された最古の紀年銘『延久三年(1071年)』を持つこの瓦経です。多くの瓦経同様、古くに出土したため正規の発掘調査が行われておらず、日本各地に散逸。従ってその全貌詳細ははっきりしませんが、石田茂作氏の研究によれば教典8種類、総数427枚と推定されています。
最古の瓦経だけに、まだ規格が統一されておらず、瓦経自体の大きさ・厚さや罫線の引き方などが様々な点はいかにも初源的。書き手は何人も居ますが、いずれも書体が非常に優れ、謹厳でありながらも雄渾な点には後発の瓦経とは一線を画す力強さを感じます。
・縦 6,1、橫 7,5、厚さ 1,4cm 11世紀
最低落札価格: 55,000〜