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後関裕士 個展 - 痕跡の行方

(終了) -
megumu art

作家在廊日:6/6, 7, 8(11:00〜18:00)、6/14, 15(13:00〜18:00)

 

弟子の頃住んでいた岡山県備前市には、備前焼で栄えた伊部という町があります。その地には南大窯跡と呼ばれる窯跡に、膨大な陶片の山がありました。
時折、そこを訪れては江戸から室町時代に作られた陶片を眺めていました。
  
技術や素材の分析より何より、古の陶工の生きた痕跡や時代の景色が想像できるようで夢中になったのを覚えています。
  
私の焼いたこの器も、あるいは陶片という形になってでも数百年後の世に届くかもしれないと思うと、自分が受け取ったバトンを未来に繋げるようでワクワクします。
  
今の時代の全てがなくなっても焼き物は土や石のように静かに時間を刻み、誰かに届く事を祈っています。

 

後関裕士

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