ミズテツオ追悼展 「The Legacy of Tetsuo Mizù」
四季彩舎
このたび、2025年1月30日に肺炎のため逝去された画家・ミズテツオ(享年80歳)の追悼展を、四季彩舎にて開催いたします。本展では、代表作「フラッグ・シリーズ」をはじめとする選りすぐりの作品群を通じて、彼が遺した芸術の軌跡を辿ります。
ミズテツオは、1980年代に「国際海洋信号旗」をモチーフとした独自の造形言語により注目を集め、欧州各地で精力的に活動を展開しました。イタリア、フランス、スペインなどに長く居住し、各地で展示を開催。1987年にはローマ近郊アンツィオの国際美術展に招聘され、特別賞を受賞。さらに、サンタ・アンナ教会(イタリア)のステンドグラス制作も手がけました。
「ピカソ・ダリ・シャガール・ミズ」展(1989年・バルセロナ)、「ダリ・ミズ」展(1990年・ボーヌ、フランス)などの企画からも、欧州画壇における高い評価がうかがえます。その作風は、極細のラインで仕切られたマットで量感のある絵肌が特徴で、現代抽象でありながら、浮世絵との共通性を指摘されることもあります。
また、Art Basel(スイス)、FIAC(パリ)、Art Rio(ブラジル)など、国際的なアートフェアにも多数出展。1998年には、長野冬季オリンピックのフィギュアスケート会場「ホワイトリング」において、全長32メートルにおよぶ陶壁画を制作しました。
当ギャラリー、四季彩舎とは創業当初より深いご縁があり、現在使用している弊社ロゴもミズテツオによるデザインです。本展が、ミズテツオという稀有な画家の作品と精神にあらためて触れる機会となれば幸いです。
アクセス
四季彩舎 SHIKISAISHA
〒104-0031 東京都中央区京橋2-11-9 西堀11番地ビル2階
03-3535-2131 12:00 - 18:00 日曜・月曜・祝日