菊池玲生 copy and paste
四季彩舎
この度、四季彩舎では菊池玲生の当ギャラリー初となる個展「copy and paste」を開催いたします。
日本画を学んだ菊池玲生は、画中画の手法を用い、既存のイメージを引用・再構成することで、絵画のあり方を探ってきました。
本展の中心となる「copy and paste」シリーズでは、既存の絵画から切り取ったイメージをデジタル上で複製し、反復や組み替えを行った後、その構成をもとにアクリル絵具でキャンバスへと描き起こします。
画面に現れるのは、どこかで目にしたことのある人物や風景、絵画の断片。それらはコピー&ペーストを繰り返すなかで元の文脈から切り離され、ずれや重なりを伴いながら、別のイメージへと変化していきます。
画像を瞬時に複製し、加工し、共有できる現在、菊池はデジタル上で行われる操作を、あえて絵具と筆を用いて時間をかけて描き直します。同じイメージを繰り返し描いても、手の動きや絵具の重なりによって、一つひとつに微細な違いが生まれます。機械的な複製を出発点としながらも、その過程に人の手による不確かさや時間が入り込むことで、イメージは単なるコピーとは異なる存在へと変わっていきます。
複製と手描き、反復と差異。そのあいだを行き来する菊池の制作は、イメージが絶えず生み出され、消費される時代において、絵画を描くことの意味をあらためて問いかけます。
本展では、「copy and paste」シリーズを通して、複製されたイメージが絵画として新たに立ち上がる過程をご紹介します。
菊池玲生
東京藝術大学大学院博士後期課程修了。
現在、東京藝術大学教育研究助手。
歴史的な絵画イメージを再構成しながら、
「見る」という行為そのものを問い直す作品を制作。
絵画をどのように認識し、作用するのかという視点から、
鑑賞者との関係性の中で成立する絵画の在り方を探求している。
アクセス
四季彩舎 SHIKISAISHA
〒104-0031 東京都中央区京橋2-11-9 西堀11番地ビル2階
03-3535-2131 12:00 - 18:00 日曜・月曜・祝日 公式ウェブサイト @shikisaisha
