「美術品入札会 廻 -MEGURU-」Vol.22 下見会
加島美術
「美術品入札会 廻 -MEGURU-」は、近世近代の日本画を中心に、洋画、筆跡、工芸まで幅広く取り扱う日本美術のオークションとして2019年にスタートし、全国の方々からご出品いただいた作品を国内外の美術愛好家にご紹介してまいりました。
本入札会では、「美術品入札会 廻 -MEGURU-」でお馴染みの伊藤若冲や円山應挙をはじめ、横山大観、菱田春草など、日本美術史を彩る巨匠たちの優品を一堂にご紹介いたします。さらに、西郷南洲、福澤諭吉、井上有一の書、藤田嗣治、中川一政の洋画、棟方志功や北大路魯山人による民藝・工芸など、多彩なジャンルの作品を取り揃えました。また、国内外で人気が高まる歌川広重や月岡芳年の浮世絵、吉田博、川瀬巴水による新版画も多数出品いたします。
また、本入札会の特集として、昨年、上野の東京都美術館で開催された大回顧展が記憶に新しい田中一村と、横山大観らとともに近代日本画壇を牽引した寺崎廣業を取り上げます。
「美術品入札会 廻 -MEGURU-」は、日本美術の魅力を世界へと発信するとともに、その価値を次世代へと受け継ぐ架け橋となることを目指しています。優れた美術作品との一期一会の出会いをどうぞお楽しみください。
特集|田中一村
田中一村は、8歳のときに彫刻師である父から「米邨」の画号を与えられ、1947年(数え年40歳)の折に「一村」へと改めました。本入札会では、米邨時代の作品計7点を出品いたします。画面を覆いつくすような力強く濃密な墨と鮮やかな色彩が共存する、一村の情熱が凝縮された若き頃の作品たち。
加えて、昨年東京都美術館で開催され大好評のうちに幕を閉じた「田中一村展奄美の光 魂の絵画」出展作品《観世音菩薩》も登場いたします。若き日の一村が描いた世界を、ぜひこの機会にご覧ください。
特集|寺崎廣業
岡倉天心のもと横山大観や下村観山らと共に日本美術院の創設に参加し、文展審査員や帝室技芸員としても活躍した寺崎廣業。
確かな技法の上に近代的な色彩や空間表現、写実性を取り入れた格調高い作風で、明治後期から大正前期にかけて日本画壇の頂点に君臨しました。本入札会では、風景画・山水画・人物画など、掛軸5点、屏風2点を出品いたします。さまざまな流派の手法を自らのものとした寺崎廣業ならではの、多彩な作風が際立つ作品群をご堪能ください。
主な出品作家
古画 :伊藤若冲 円山應挙 長澤蘆雪 森祖仙 酒井抱一 河鍋暁斎 渡邊省亭 橋本雅邦 寺崎廣業
浮世絵・新版画:喜多川歌麿 歌川広重 楊洲周延 河鍋暁斎 月岡芳年 吉田博 川瀬巴水 伊東深水 小原古邨
近代絵画 :横山大観 下村観山 菱田春草 川合玉堂 木村武山 竹内栖鳳 上村松園 福田平八郎 田中一村 上村淳之
洋画 :藤田嗣治 中川一政 東郷青児 林武 香月泰男 小磯良平 浮田克躬 山下清 清宮質文
筆跡 :伝一休宗純 千利休 本阿弥光悦 伊達政宗 大愚良寛 西郷南洲 福澤諭吉 夏目漱石 与謝野晶子 上田桑鳩 井上有一
民藝・工芸:柳宗悦 棟方志功 河井寛次郎 濱田庄司 北大路魯山人 十二代三輪休雪 加守田章二
加島美術のギャラリーで開催する下見会では、ガラスケースなしで出品作品を展示するため、間近で作品をご覧いただけます。作品の鑑賞はもちろん、実物のコンディションやサイズを確認できる絶好の機会です。作品の状態を確認いただいたうえで、会場でのご入札も可能です。入場無料、予約不要ですので、お気軽に足をお運びください。
入札や無料カタログについては、ウェブサイトをご確認ください。