花徑のチャリティ入札会:紺紙金泥経

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花徑

紺紙金泥経

平安時代、貴族の発願により数多くの装飾写経が書写されました。
この紺紙金泥経もその一つと思われます。
上品な表装と、二重の箱が誂われています。
お経の内容は妙法蓮華経(法華経)第七巻陀羅尼本の一節です。
箱書きは定光寺管長のものという覚書が入っていて、
荒川経(美福門院発願)となっています。
平安時代の紺紙金泥経はほとんどが法華経なので荒川経とは断定できませんが、
手鑑にそのように古筆鑑定されていたのかもしれません。
とはいえ、荒川経を彷彿とさせる和様な筆致で金色も内容も良く、
初めて持つ経切れにおすすめできるお品です。

 

 
世尊。以是神呪擁護法師。我亦自當擁護

持是經者。令百由旬内無諸衰患。爾時持

國天王在此會中。與千萬億那由他乾闥婆

衆恭敬圍繞。前詣佛所合掌白佛言。世尊。

我亦以陀羅尼神呪。擁護持法華經者。即

説呪曰

 

世尊よ、わたくしはこの神児をもって法師を擁護いたしましょう。わたくしもまた、みずからまさにこの経を保持するものを擁護して、百由旬の内部には多くの衰えや患いをしないようにいたしましょう。

そのとき、特国(ドゥルタラーシュトラ)天王は、この集まりのなかにあって、千万億・ナュタの乾闘婆のものたちに恭敬され、とりまかれていたが、そこから前に出て、仏のところに到り、合掌して、仏に申しあげていった。世尊よ、わたくしもまた陀羅尼神呪をもって、法華経を受持するものを擁護しましょう。そこで呪を説いていった。(第三文明社 法華経現代語訳 三枝充悳訳)

 

 
85,000円以上でご入札ください。

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