2015年 3月 25日 発行
京橋ちょっと美味しい話:桃六(ももろく)さんの桃太郎

京橋ちょっと美味しい話:桃六(ももろく)さんの桃太郎
三日に上げずおじゃまする桃六さんは明治2年創業、今年で146年目の老舗和菓子屋さんで、店内にはケヤキの一枚板に彫られた堂々たる桃太郎が飾られています。お昼には赤飯弁当、そぼろ弁当、幕の内、ももから弁当などが並び、毎日食べても飽きません。でも、ちょっと行くのが遅いと、きれいに売り切れてしまうんです。
そして、ついつい買ってしまうお団子、どらやき、お饅頭。どれも素朴で懐かしい美味しさです。かわいい桃太郎の絵が入った包装紙の菓子折りも、とても喜ばれるので重宝しています。
京橋に店舗があった茶道具商、水戸幸商会の吉田誠之助さんは、子供の頃によく桃太郎団子を食べた思い出があるそうです。昔はどの店も住まいが近くにあって、子供たちは路地や竹藪の間を走り回って遊んだ話も聞きました。今は子供の姿を見かけることはほとんどありません。町の変化を見続けてきた桃太郎さんは、少し寂しく思っているかもしれませんね。
かつては店の表を飾った桃太郎。
戦争中は荷車で疎開し、戦禍を免れました。
戦争中は荷車で疎開し、戦禍を免れました。
【桃六】
東京都中央区京橋2-9-1
Tel.03-3561-1746
営業時間9:00 ~ 18:00(日祝休)
古美術花徑 利谷有里
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