2026.4.20
『京橋アート・アベニュー』第32回 伊藤若冲の水墨画が380万円から?加島美術が贈る、日本美術との新しい出会い
中央エフエムHello! Radio City「京橋アート・アベニュー」
第32回 2026年2月27日放送
出演者 加島美術 広報担当 笠井さん
ナビゲーター:JUMIさん
*本記事は中央エフエムさんに許可をいただき、収録内容を書き起こして編集したものです。
神楽坂から京橋へ:骨董通りに魅せられた加島美術の歴史
JUMI
ハローラジオシティ 京橋アートアベニュー。今日は京橋三丁目にある加島美術さんから、広報ご担当の笠井さんをお招きしました。笠井さん、よろしくお願いいたします。
笠井
よろしくお願いいたします。
JUMI
笠井さんとは、東京アートアンティークの時にお目にかかり、色々作品についてのご説明をしていただきましたので、顔なじみではあるのですが。
笠井
そうですね。
JUMI
このスタジオでお目にかかるのは初めてですね。ようこそお越しくださいました。さあ、早速伺っていきたいのですが、笠井さんは、加島美術にお勤めになられてからどのくらいでしょうか。
笠井
私は今、入社して3年ちょっとですね。
JUMI
加島美術は非常に歴史があると思うのですが、その加島美術の歴史についても教えていただいてもよろしいでしょうか。
笠井
はい、加島美術は1988年に神楽坂の方で設立しまして、その後、紆余曲折ありまして、1997年に京橋二丁目の方に移転をしました。そこで15年ほど商いをして、2013年に現在の三丁目のところに移転してきております。
JUMI
京橋というのは本当に昔から古美術街であり、良い作品を集めた画廊さんが多いと思うのですが、やはり加島美術さんとしてもその場所でということになるのでしょうか。
笠井
そうですね。やはり先代の創業者である加島盛夫が、京橋の骨董通りの近くに自分もお店を出したいという思いがありまして、そこで最初、二丁目に店舗を構えたという経緯がございます。
JUMI
なるほど。加島美術の特徴や、扱っていらっしゃる美術品についても伺いたいのですが。
笠井
創業当初は書を中心に扱っていたのですが、現在はそこから様々なジャンルが増えておりまして、今は中世から近代、つまり江戸から戦後くらいまでの日本美術を中心に取り扱っております。掛軸、日本画や書が中心です。
伊藤若冲の鶏図:水墨に映える赤いとさかの魅力
JUMI
今、掛け軸というお話が出ましたが、実は今日スタジオに素晴らしい作品をお持ちいただいているのです。申し訳ないのですが、外からいらしていただいても見えない状況でございまして、スタジオ内で拝見しているのですが。では笠井さん、この作品はどなたのどういう作品なのか、ご紹介いただいてもよろしいでしょうか。
笠井
今回お持ちしたのは、伊藤若冲の鶏図になります。
JUMI
ありがとうございます! としか言いようがございません。これは普通ですと美術館で見るもので、しかもガラス越しにということが多いかなと思います。
笠井
そうですね。こちらの作品は、今現在弊社で開催している「美術品入札会 廻–MEGURU–」という入札会の出品作品の一つです。
JUMI
この「廻–MEGURU–」という一般入札会。その美術品入札会というのはどういう仕組みのものなのですか。
笠井
「廻–MEGURU–」は弊社が2019年に立ち上げまして、今は年に4回開催している入札会になるのですが、よくご想像されるような、最後にカンカンと木槌を鳴らしてやる形式とはまた少し違います。期間内にご自身の希望の金額を入れていただき、終了後に落札結果を公開するという形の方式をとっております。
JUMI
入札という言葉は、勿論、聞いたことがありますが、私は今までそういうことをしたことがないのでわからないのです。でもそんな私でもまず、この作品を拝見すると、一度は是非、自分のものにしてみたいなって思ってしまいます!
笠井
そうですね。もちろんその「廻–MEGURU–」入札会もそうですし、弊社にご来廊いただく方も、まさか若冲を手にすることができる可能性があるのかと、最初は驚かれることが結構ありますね。
JUMI
ちなみにこれは、入札の中で言うと、おいくらくらいのスタートになりそうですか?こうしたことは教えていただいてもよろしいのでしょうか。
笠井
はい、最低入札価格を公開しておりまして、こちらは380万円からになっております。
※2026年2月開催「美術品入札会 廻–MEGURU–」Vol.25出品作品。入札は終了しております。
JUMI
伊藤若冲といえば国宝級のものばかりですので、それを考えると皆さんお聞きいただきながら、「いけるかも!」と思っている方も何人かいらっしゃるかもしれませんね。
笠井
ぜひご参加いただければと思います。

JUMI
では具体的に、この作品についてラジオではあるのですが、どんな構図で、一番の見どころ、素晴らしい点などをご紹介いただけますでしょうか?今回の伊藤若冲の作品はいかがですか。
笠井
そうですね。今回お持ちしたのは、若冲の鶏というところで、よく若冲が描いた画題ではあるのですが、水墨の作品になります。ただ、とさかの部分に赤の着色がついておりまして、それが水墨の鶏は数ある中でも、そこに着色があるというのは、この作品の見どころといいますか、珍しいところになってくるかなと思います。
JUMI
チャーミングという言葉が合っているかどうかわからないのですが、赤いとさかが正面を向いていて、私たちの方を今向いて見ているわけです。目がとても可愛らしいですよね。
笠井
可愛らしいですね。
JUMI
そして尾の、見事に黒くキュッと描かれたところなんかは、素晴らしいコントラストだと思うのですが、やはりこういった作品を、加島美術さんが扱っていらっしゃって、いかがですか。お客様の反応なども教えていただけますか?
笠井
そうですね。やはり伊藤若冲もそうなのですが、様々な日本画の大家の作品を取り扱わせていただいている中で、やはりこの貴重な、歴史の一部になるような作品を扱うということは、自分といたしましても、すごく誇りに思うことの一つでありますし、お客様にそのような作品を引き継いでいただけることのお手伝いをできるというのは、すごく嬉しく思います。
JUMI
実際に美術館級のものが、もしかしたら自分の手元に来るかもしれないなという、それは本当にすごい期待感がありますね。でもさすがに、競り上がっていくわけですから。
笠井
そうですね。上がっていく可能性も、入札会はございますね。
「廻」入札会とギャラリー:気軽に日本美術に触れる場所
JUMI
この入札会については、どうやったら皆さんは具体的に知ることができますか。
笠井
弊社のウェブサイトや、「廻–MEGURU–」の入札用ウェブサイトがございますので、検索していただくと、会期中は出品している作品一覧がすべて出ております。また、冊数の上限はあるのですが、回ごとに無料でカタログの配布を行っておりますので、ご希望の方はお問い合わせいただけましたら、お渡しすることも可能でございます。

JUMI
全ページカラーですから、作品を見ながら入札をするのに、どれが良いかなということも、ご自分の中で決めることもできるということですね。
笠井
カタログやウェブサイトで作品をご覧いただいて、もし間近でご覧になりたいという時は、弊社のギャラリーで下見会というものを行っておりまして、そこに作品がすべて展示しておりますので、コンディションなどは店舗で確認することもできます。
JUMI
本当に身近に、しかも京橋三丁目にいらしていただければすぐですから。私たちは有難いことにスタジオから1分以内でうかがえますよ、加島美術さんに(笑)。
笠井
そうですね。本当にお隣ですね。
JUMI
そして、今度4月の末に開催されます東京アートアンティークでも、もちろんご参加になって、色々な作品を私たちの前に見せていただけるわけですよね。
笠井
はい、弊社は事前予約も不要でございますし、いつでもご来廊いただけるような形で普段から営業しております。東京アートアンティークの期間は、弊社の持っている逸品の中でも季節に合わせた作品を飾らせていただこうと思っております。
JUMI
本当に見事な伊藤若冲の鶏を拝見させていただいて、ありがとうございました。す。ぜひ皆さんも加島美術さんにいらして、こうした作品を堪能していただきたいと思います。
それでは最後になりますが、ぜひ笠井さんからリスナーの皆さんにメッセージをお願いできますでしょうか。
笠井
弊社は江戸から戦後の日本美術を中心に取り揃えておりまして、予約不要でお気軽にご覧いただけます。日本美術初心者という方にも、どんどん魅力を知っていただきたいと思っております。ちょっと敷居が高いと思われる方もいらっしゃるかと思うのですが、お気軽にご来廊いただければと思っております。
JUMI
そうですね。トントントンと階段を3段登ってカラッと扉を開ければ、もうその中は本当に別世界、素晴らしい芸術品、美術品があります。それを無料で気軽に見ていただけるという場所ですから、ぜひ皆さんにお越しいただきたいと思います。
今日は京橋三丁目にあります加島美術から、広報ご担当の笠井さんにお越しいただいて、素晴らしい作品も見せていただきました。どうもありがとうございました。
笠井
ありがとうございました。
加島美術:https://www.tokyoartantiques.com/gallery/kashima-arts/
公式ウェブサイト:https://www.kashima-arts.co.jp/
