2026.9.6

『京橋アート・アベニュー』第37回 コーヒー片手に没入する巨大都市の世界 Gallery & Bakery Tokyo8分が贈る現代アートの見どころ

中央エフエムHello! Radio City「京橋アート・アベニュー」
第37回 2026年7月17日放送
出演者 Gallery & Bakery Tokyo 8分 ギャラリーマネージャー 佐藤達哉さん
ナビゲーター:JUMIさん 

*本記事は中央エフエムさんに許可をいただき、収録内容を書き起こして編集したものです。

  

 

東京駅から徒歩8分:アートとベーカリーが融合するユニークな空間

 

JUMI
ハローラジオシティ 京橋アートアベニュー。今日はGallery & Bakery Tokyo8分のギャラリーマネージャーでいらっしゃる佐藤達哉さんにお越しいただきました。佐藤さん、よろしくお願いいたします。

  

佐藤
よろしくお願いします。

  

JUMI
お久しぶりというのが当てはまるのですが、前回ご出演いただいたのはいつ頃でしたかしら。

  

佐藤
店舗オープンのタイミングに出演させていただいたので、だいぶもう時間が経ったのですが、2回目呼んでいただいて光栄です。

  

JUMI
こちらこそありがとうございます、お元気そうで。このGallery & Bakery Tokyo8分、結構長い名前ですけれども、「Tokyo8分」も含めて、まずこのギャラリーの名前はどういう由来でついたのでしょうか。

  

佐藤
そうですね。まずこの「Tokyo8分」自体が、東京駅から本当に徒歩8分からきています。一目でギャラリーとわかるのですが、名前もユニークだと興味を持っていただける方が多いのではないかなと思いまして。そこを弊社の中で話をして、「Tokyo8分」という他ではない名前なので、そのように付けさせていただきました。

  

JUMI
そうでしたか。場所で言うと具体的にどのあたりなるのでしょうか?皆さん無意識に絶対その前を通っていると思うのですが。

  

佐藤
はい、TODA BUILDINGさんの1階になりまして、ちょうど道に面した本当にいい立地のところに入らせていただいています。

  

JUMI
あのTODA BUILDINGさんが新しくなりまして、そこの1階、ガラス張りのすごくおしゃれなカフェなのですが、先日の山王祭の時には大変な賑わいでしたね。お神輿も目の前にどんとあったりして、大変だったのではないですか。

  

佐藤
そうですね。その時はより色々な方が来てくださって、活気にあふれている風景の中で作品を見ていただいている方もいらっしゃったので、すごく楽しいイベントになっていました。

  

JUMI
そうでしたか。また2年後にあの光景が見られますね。

  

佐藤
はい、そのために頑張ろうと思います。

  

JUMI
素晴らしいですね。

さて、こちらのベーカリー、オープンなさってギャラリーとともに1年半近く経ちました。色々な方が訪ねてきてくださると思うのですが、お客様はどんな方が多いですか?

  

佐藤
そうですね。本当に老若男女問わず多いのですが、東京駅から近いので地方の遠方の方ですとか、あとは実際オープンしてすごくわかったことは、海外の方が特に多いというところがすごく良かったところです。朝8時から開いているので、新幹線から到着された方などが、すぐにこちらに来ていただいてカフェで一息していただいて、それから観光に行かれる方もいらっしゃるので、そういう方が多いというのがすごく良かったなと思っています。

  

JUMI
なんだか朝からすごく贅沢な空間で、コーヒーを飲めるというイメージですよね。

  

佐藤
そうですね。アートに浸りながらゆっくりしていただきたいです。THE CITY BAKERYさんがベーカリーカフェを運営していて、その商品もすごく美味しいのですが、それを楽しみながら作品を見ていただける機会ってなかなかないので、そういったことを皆さんが実際に体験していただいているという形ですね。

  

JUMI
実はお店の作りもそうなのですが、私たちがカフェの中で場所を選んで座ってアートに接することができるスペースがとてもユニークでバラエティに富んでいますよね。

  

佐藤
そうですね。実際店内に行っていただけるとわかるのですが、カウンター席ですとかソファー席もありまして、まず特徴的なのが、どの席にいても作品が見れるというところです。カフェだけで楽しむ方もゆっくりできますし、作品だけ見に来られる方もいらっしゃるのですが、そういった方も作品だけをしっかり楽しめるような、色々なバリエーションを作りながら設計しているので、それぞれの風景が垣間見られるのが面白いかなと思っています。

  

  

巨大都市を描く田島大介展:4.5メートルの大作が生む没入感

  

JUMI
さあ、そのカフェで今現在私たちが見ることができる作品、これがまた素晴らしいのです。これについてもご紹介いただけますか。

  

佐藤
今展示しているのは田島大介さんというアーティストの方で、この方は精密なディテールと、あとは誇張された遠近法を用いて、架空の巨大都市を描いている作家さんになります。

  

  

JUMI
今回の作品展のテーマタイトルは何というのですか。

   

佐藤
これは「無限虚無」をーマを設定していただいていて、彼が現代社会において混沌とした部分ですとか、その狭間で生きる姿をテーマとして、今回も展示をしてくださっているという形です。

   

JUMI
田島さんはおいくつくらいのアーティストさんなのでしょう。

  

佐藤
今30代前半で、もともとご活躍されていたのですが、これから国内外問わず活躍される作家さんの一人かなと思っていますね。

  

JUMI
改めてどのような作風で、今回このGallery & Bakery Tokyo8分にはどんな作品が展示されているのかもご紹介いただけますか。

  

佐藤
田島さんには今回6点の作品を展示していただいておりまして、いずれの作品も本当に圧倒的な描写力と存在感を放っているのですが、その中で特に印象的なのが、幅が4.5メートルで高さが2.2メートルという大作があります。

  

JUMI
大作です。その作品がカフェ&ギャラリーの中に飾られていること自体も素敵なことですよね。

  

佐藤
そうですね。その大きさの作品を展示できる場所というのはなかなか国内でも珍しいところで、田島さん自身も大きい作品を展示できる機会を狙っていたようなのです。僕も田島さんの作品をもともと拝見していて、大きい作品をぜひ展示していただきたいなというところで、今回展示に至ったのですが、やはり没入感がある作品なので、寄って見ても繊細な作品のディテールを楽しむことができるのですが、ソファーに座って少し引きで見ていただけると、より田島さんの世界観が楽しめるというところが、この空間の見どころかなと思っています。

  

展示の様子(Photo by Ryo Yoshiya)

  

JUMI
今ご紹介しているGallery & Bakery Tokyo8分なのですが、一段下がったところにソファーが置かれていて、自分が少し下から見上げるような感じで作品を見渡せること、これはなかなかないですよね。

  

佐藤
ないですね。一般的に言うとフラットな床の中で皆さん見ていただくのが主流だと思うのですが、Tokyo8分は作品が見やすいような設計にしているので、少し下がったところでコーヒーを飲みながら優雅に作品を眺められるというのが、贅沢な時間かなと思っていますね。

  

  

アナログで描かれた緻密な世界:作家のこだわりと圧倒的な没入感

  

JUMI
コーヒーを持ったら、まずはそのソファー席をチェックしていただきたいのですが、さてこのソファー席から見える今回の田島大介さんの作品の中で代表的なもの、どれほど緻密に描かれたのだろうって思う作品がありまして、これについても少しご説明いただいてもいいですか。

  

佐藤
彼の場合ですと、まず手法としましては、全て実はアナログで描かれていて。

  

JUMI
アナログなのですね。つまりペン1本、筆1本ということですか。

  

佐藤
そうです。1本1本アナログで、細かい描写を丁寧に描き上げていくのが、彼のすごいところで。

  

JUMI
どれほどの時間をかけていらっしゃるのでしょうね。

  

佐藤
そうですね。実際の具体的な時間はわからないのですが、多分数ヶ月、構想からいったらもう少し時間がかかるかもしれないのですが、時間をかけながら一人で黙々と描かれていて、そういった膨大な時間をかけながら今回展示いただいたというところですね。

  

JUMI
今ちょっと私が手元で拝見している作品は、摩天楼のようなところを空中から、まさにドローンのような目で描いていらっしゃると言っていいですかね。

  

佐藤
そうですね。彼はペインターでもあるのですが、もともと彫刻を習われていたところもあるので、画面の構成ももちろんなのですが、中に描かれている建築物の、空間把握能力がすごくあるので、実際には人が存在しない世界観なのですが、実は世界の中に人がいるような妄想を描けられるような、そういう描写になっていたりですとか、遠近法をうまく使って作品を作っているので、奥行きが感じられる作品というのも、彼の特徴かなと思っています。

  

JUMI
油絵であったり、デッサンでもそうだと思いますが、何々法と呼ばれるものにものすごく忠実なんだと思うのですが、めちゃくちゃ現代的な、本当にその空間把握がすごいといえる作品。これがドドンとあるわけですね。

  

佐藤
言葉にして伝えるのがなかなか難しいのですが、作品自体もとても大きいので、実際目の前に立っていただけると、本当にその世界観に入り込んだような没入感が感じられるので、ぜひ会場で見ていただけると嬉しいなと思います。

  

JUMI
作品としては「線画」ということになるのでしょうけれども、にもかかわらず、摩天楼にはつきものの、雲を突き抜けるイメージで描かれている作品の中で、雲に輪郭がありません‼ ということは・・・どうやって描いているんだろう?という疑問がわいてきますね。

  

佐藤
多分彼自身はもう完成図をすでに頭の中に出来上がった状態で描かれているので、あくまでも建築物、巨大都市というのがモチーフに描かれていて、その中でどう余白や後ろの背景を描くのか、というところを考えながら制作されています。あくまでもパッと見た瞬間に雲も目に入るのですが、やっぱり見るべきところをしっかり抑えながら描いているので、そこの線の強弱というか、メリハリをしっかり作っているのが素敵なんだと思いますね。

  

JUMI
遠くから見ても、近くで本当に近づいて見ても、感動する作品ではないかと思うのですが、いかがですか。

  

佐藤
もう本当に僕も実際作品が会場に入られた時に見させてもらったのですが、開けた瞬間の驚きですとか、実際に作品を展示した時の圧倒的な存在感というのは、すごく僕の中でも残っている体験です。彼の作品は日本で展示もされているのですが、これだけ大きい作品を展示する機会ってなかなかないので、僕自身もすごく楽しかったですし、これをなるべく色々な方に見ていただきたいなと思っています。

  

JUMI
それでは具体的に展示期間についてもご紹介いただきましょうか。

  

佐藤
はい。田島さんの展示は7月21日火曜日まで開催しています。(*現在すでに終了しています)

  

JUMI
お店の中に座る場所がない、という方でも、コーヒーを片手にご覧になれるのですが、どうぞ作品に近づくときはお気をつけて。立って鑑賞しても本当に楽しめる作品ですので、ご覧いただきたいと思いますね。

  

佐藤
多くの方にお越しいただきたいと思います。

  

JUMI
そうですね。今日の京橋アートアベニューは、Gallery & Bakery Tokyo8分のギャラリーマネージャーでいらっしゃいます佐藤達哉さんにお越しいただいて、田島大介展についてご紹介いただきました。佐藤さん、どうもありがとうございました。

  

佐藤
ありがとうございました。

  

  

Gallery & Bakery Tokyo8分:TODA BUILDING 1階

https://www.tokyoartantiques.com/gallery/gallery-bakery-tokyo8min/

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